食後の眠気は危険信号?漢方で考える「血糖値スパイク」穏やか対策
ランチの後に、どうしようもないほどの眠気に襲われる。
夕方になると集中力が切れて、甘いものが無性に欲しくなる…。
その症状、もしかしたら体の中で「血糖値スパイク」が起きているサインかもしれません。
健康診断では異常がないのに続く不調は、漢方の視点で見直すことで、改善の糸口が見つかるかもしれません。
【そもそも「血糖値スパイク」とは?】
血糖値スパイクとは、食事によって糖質を摂取した後に、血糖値が正常な範囲を超えて急上昇し、その後に急降下する状態を指します。
この血糖値の乱高下が、血管にダメージを与えたり、体に様々な不調を引き起こしたりするのです。
食後の眠気やだるさ、イライラ感はその代表的な症状です。
放置すると、将来的に糖尿病や動脈硬化のリスクを高める可能性も指摘されています。

【東洋医学で考える血糖値の乱れ】
東洋医学では、血糖値の急激な変動は、主に飲食物を消化吸収し、エネルギーに変える働きを担う「脾(ひ)」の機能低下が原因と考えます。
暴飲暴食や早食い、ストレスなどで「脾」が弱ると、食べたものをうまくエネルギー(気・血)に変えられず、血糖値が不安定になるのです。
また、ストレスは「肝(かん)」の働きを乱し、気の巡りを滞らせます。
この乱れが「脾」にも影響を与え、血糖コントロールをさらに悪化させることも少なくありません。

【今日からできる漢方・食養生】
血糖値スパイクを防ぐ鍵は、「脾」に負担をかけず、その働きを健やかに保つことです。
- 食べる順番を工夫する: 食事の最初に野菜やきのこ、海藻類(食物繊維)から食べ始め、次にお肉やお魚(タンパク質)、最後にご飯やパン(炭水化物)の順番を意識しましょう。
糖の吸収が穏やかになり、「脾」への負担を軽減します。 - よく噛む: 「脾」の働きを助ける最も簡単な方法が、よく噛むことです。
一口30回を目標に、じっくり味わって食べましょう。 - 「脾」を補う食材を取り入れる:
- 山芋、かぼちゃ、さつまいも、きのこ類: 胃腸をいたわり、働きを高めてくれます。
- 桑の葉、ゴーヤ、玉ねぎ: 伝統的に血糖コントロールに良いとされる食材です。
お茶やおかずで上手に取り入れましょう。
- 食後の軽い運動: 食後15〜30分後に、ウォーキングや軽いストレッチをするのがおすすめです。
気の巡りを良くし、血糖値の急上昇を防ぎます。
漢方では、「脾」の働きを助ける「六君子湯(りっくんしとう)」や、ストレスが関わる場合には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」などが用いられることがあります。
食後の眠気や不調は、体からの大切なメッセージです。
それは「血糖値が乱れていますよ」「脾が疲れていますよ」というサインです。
食事の順番や内容を少し見直すだけでも、体は変わっていきます。
漢方の知恵を借りて、体の内側から血糖値を穏やかに整え、毎日を元気に過ごしましょう。
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