「医食同源」〜 毎日の食卓が、あなただけの処方箋になる

ゆる漢方マイスターの順々です。
「だる~」ってなっていませんか?
「最近、なんだか疲れが抜けない…」
「季節の変わり目は、決まって肌や髪の調子が悪い」
「リモートワークで体が冷えて、肩こりもひどい…」
そんな、病気とまでは言えないけれど、スッキリしない「なんとなくの不調」。
忙しい毎日の中で、「いつものことだから」とつい見過ごしてしまっていませんか?
その小さな不調は、あなたの体が一生懸命送っている「声」なのかもしれません。
薬に頼る前に、まずは毎日の食卓を見直してみませんか。
私たちの体には、本来素晴らしい力が備わっています。
その力を優しく引き出してくれるのが、古くから伝わる食の知恵、「医食同源(いしょくどうげん)」です。
毎日の食事が、未来の私をつくる「医食同源」って?
「医食同源」とは、「病気を治す薬(医)も、日々の食事(食)も、その源は同じ(同源)である」という考え方です。
毎日の食事が、体を整え、未来の健康をつくる最高の薬になり得る、という希望に満ちた教えです。
この考え方の土台には、「身土不二(しんどふじ)」という、その土地、その季節の旬のものをいただくのが体に良い、という大切な教えがあります。
「身土不二」で生命力あふれる旬の食材を選び、「医食同源」で今の自分の体調に合わせて調理する。
この2つが揃うことで、食事が単なるエネルギー補給ではなく、心と体を積極的に元気にしてくれる「パーソナルな薬」に変わっていくのです。
体と対話する物差し「五性」と「五味」
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか? 漢方では、食材の個性を知るための便利な物差し、「五性(ごせい)」と「五味(ごみ)」があります。
- 五性:体を温める?冷ます? 食材が持つ、体を温めたり冷やしたりする性質です。
- 熱・温(温める): 生姜、ネギ、かぼちゃ、羊肉、エビ、シナモン
- 平(どちらでもない): お米、キャベツ、豚肉、卵、しいたけ
- 涼・寒(冷ます): きゅうり、トマト、なす、豆腐、バナナ、緑茶
- 五味:5つの味とその働き 味にはそれぞれ体に及ぼす作用があります。
- 酸(さん): 引き締める、漏れ出るのを防ぐ(酢、梅干し、レモン)
- 苦(く): 熱を冷まし、余分なものを出す(ゴーヤ、ピーマン、春菊)
- 甘(かん): 元気を補い、緊張をゆるめる(米、いも類、かぼちゃ、人参)
- 辛(しん): 体を温め、発散させる、巡らせる(生姜、ネギ、胡椒、大葉)
- 鹹(かん): 硬いものを柔らかくし、潤す(味噌、醤油、昆布、あさり)
例えば、夏が旬のきゅうりは、体にこもった熱を冷ます「寒性」の食材。
でも、冷え性の方が食べ過ぎると、胃腸まで冷えて夏バテの原因になることも。
そんな時は、体を温める「温性」で「辛味」の生姜やみょうがといった薬味を添える。
このひと工夫こそが「医食同源」の実践です。
あなたはどのタイプ?まずは自分の体を知ることから
医食同源を始める第一歩は、「今の自分の状態」を知ること。
簡単なセルフチェックで、自分の体の傾向を探ってみましょう。
【かんたん体質チェック】(当てはまるものが多いのは?)
Aタイプ:冷え・エネルギー不足かも?
( ) 手足がいつも冷たい
( ) 疲れやすく、だるさを感じる
( ) 顔色が青白い、またはくすんでいる
( ) 胃腸が弱く、温かいものを好む ( ) 月経痛が重い方だ
Bタイプ:熱・潤い不足かも?
( ) 顔や体がほてりやすい
( ) のどが渇きやすく、冷たい飲み物が好き
( ) 目が乾く、肌が乾燥する
( ) 便秘がちである
( ) イライラしたり、寝つきが悪かったりする
<診断結果>
- Aが多かったあなたは、体を温め、エネルギーを補う「温・平性」で「甘味」の食材を意識してみましょう。(例:かぼちゃ、鶏肉、もち米、人参、生姜、シナモン)
. - Bが多かったあなたは、余分な熱を冷まし、体を潤す「涼・寒性」で「甘味」「鹹味」の食材を取り入れてみましょう。(例:豆腐、きゅうり、トマト、梨、白ごま、あさり)
※これはあくまで簡易的な目安です。自分の感覚を一番大切にしてくださいね。
季節に寄り添う、わたしの「養生ごはん」
私たちの体は、季節の移ろいとともに変化します。季節ごとの体の声に耳を澄まし、旬の恵みでバランスを整えましょう。
- 春:デトックスと巡りの季節 冬の間に溜め込んだものを排出し、のびやかに過ごしたい季節。独特の苦味を持つ山菜や春野菜(菜の花、ふきのとう、たけのこ)は、体の目覚めを助けてくれます。また、セリや三つ葉、大葉などの香り高い野菜は、気の巡りを良くして、春特有のイライラや気分の落ち込みを和らげてくれます。
. - 夏:クールダウンと水分の補給 暑さで体に熱がこもり、汗でエネルギーも消耗しがち。きゅうりやトマト、冬瓜などの瓜類の野菜は、体の熱を優しく冷ましてくれます。ただし、冷たいものの摂り過ぎは胃腸の負担に。生姜やみょうが、大葉などの薬味を上手に使い、冷やしすぎを防ぐのがポイントです。
. - 秋:乾燥から体を守り、潤す季節 空気が乾燥し、肌や喉、呼吸器に影響が出やすい時期。体を内側から潤してくれる白い食材を意識して摂りましょう。れんこん、大根、梨、白きくらげ、豆腐などがおすすめです。夏の疲れを癒し、冬に備える大切な季節です。
. - 冬:体を芯から温め、エネルギーを蓄える 寒さで血行が悪くなり、エネルギーを消耗しやすい冬。ごぼう、人参、れんこんなどの根菜類や、黒豆、黒ごま、ひじきといった黒い食材は、体を温め、生命エネルギーを補ってくれるとされています。鍋料理などは、たくさんの食材をバランス良く摂れる、冬にぴったりの医食同源メニューですね。
完璧じゃなくて大丈夫。自分をいたわる食事を楽しもう
「医食同源」と聞くと、ストイックで難しいイメージがあるかもしれません。
でも、大切なのは完璧な薬膳料理を作ることではなく、「今の自分をいたわる視点」を、いつもの食事に少しだけプラスしてあげることです。
「今日は寒いから、お味噌汁に生姜をすりおろしてみよう」
「ちょっとお疲れ気味だから、甘いかぼちゃの煮物を食べようかな」
そんな風に、自分の体と対話しながら食材を選ぶ時間は、とても豊かで楽しいものです。
あなたの体は、あなたが食べたものでできています。
今日の食事が、明日の、そして10年後のあなたへの、最高の贈り物になるかもしれません。
まずは次の週末、地元の直売所をのぞいてみませんか?
そこに並ぶ色とりどりの野菜たちが、きっと今のあなたの体が求めているものを、そっと教えてくれるはずですよ。
以下のブログも読んでみてくださいね
医食同源
身土不二 あなたの体はその土地の恵みで出来ている

このBlogは、門真市との境にある守口市藤田町の
ヘルシーBOX立石薬店 店主
ゆる漢方マイスターの
順々 こと 立石順子が書きました。

ヘルシーBOX立石薬店は、京阪電車・大和田駅北へ徒歩6分のところにある、
漢方・健康食品を中心に取り扱っている相談薬店です。
ご相談は、登録販売者・相談薬店・店主歴32年のゆる漢方マイスター順々が受けています。
お店の詳しい情報は、こちらをご覧ください。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ヘルシーBOX立石薬店
ゆる漢方マイスター順々
大阪府守口市藤田町5丁目4ー3
0120-868-203
https://www.tateishiyakuten.com/
営業時間:10時~19時
水・土は16時まで
店休日:日曜・祝日・土曜は不定休
🌸商品の発送承っております。
https://healthybox.thebase.in
BASE非掲載商品のご注文は、LINEメッセージまたはDMからお願いいたします。
🌸オンライン相談受付中 まずはお電話でご連絡ください。
🌸LINE公式アカウント https://lin.ee/hV0MaMC
「@tateishi」「ヘルシーBOX立石薬店」で検索
🌸Instagram https://www.instagram.com/tateishiyakuten
