漢方で肌がきれいになる秘密
ゆる漢方マイスターの順々です。
店頭では皮膚のお困りごとのご相談が多いです。
数か月の間、皮膚の改善を頑張ってこられた方の報告です。
改善のお知らせを出来ることが非常にうれしく思っています。
本日は、酒さと化膿性湿疹についてお話します。
酒さ、聞きなれないと思いますが、おふたりのご相談が相次ぎました。
酒さの根本的な原因はまだ完全には解明されていませんが、様々な要因が複雑に関与して発症すると考えられています。
◆考えられている要因
血管運動神経の異常: 顔の血管を収縮・拡張させる神経の働きに異常があると考えられています。
これにより、血管が拡張したままになりやすく、赤みが出やすくなります。
皮膚の免疫異常: 皮膚の表面に存在する常在菌や、外部からの刺激に対する免疫反応が過剰に起こり、炎症を引き起こす可能性があります。
特に、自然免疫に関わるTLR2という受容体の過剰な働きが関与しているという説があります。
毛包に生息するダニ(ニキビダニ): ニキビダニが過剰に増殖することで、炎症を引き起こす可能性があります。
遺伝的要因: 特定の遺伝的体質を持つ人が酒さになりやすいという報告があります。
その他: 活性酸素の増加や、抗菌ペプチドであるカテリシジンの機能異常なども関連が示唆されています。
◆悪化要因
酒さの直接的な原因ではありませんが、症状を悪化させる可能性のある要因は多く知られています。
これらを避けることが、症状のコントロールに繋がります。
紫外線: 最も大きな悪化要因の一つです。日焼けは血管を拡張させ、赤みを悪化させます。
温度変化: 高温や低温も血管を拡張させ、症状を悪化させることがあります。
刺激物: 香辛料の強い食べ物、アルコール、熱い飲み物などは血管を拡張させ、ほてりや赤みを引き起こすことがあります。
運動: 激しい運動は血流を促進し、赤みを悪化させる可能性があります。
精神的ストレス: ストレスは自律神経のバランスを崩し、血管の収縮・拡張に影響を与えることがあります。
化粧品: 肌に合わない化粧品や刺激の強い成分を含むものは、炎症を引き起こすことがあります。
その他: 熱い風呂、風なども症状を悪化させる可能性があります。
酒さは、これらの多くの要因が複雑に絡み合って発症する慢性的な皮膚疾患と考えられています。
もし酒さの症状にお悩みでしたら、皮膚科を受診して適切な診断をしてもらい、治療をすることが大切です。
でも、病院で改善しないというかたも多く、当店にご相談に来られます。
酒さの改善に漢方を取り入れる場合、西洋医学的な治療と並行して、体質や症状に合わせた漢方薬を用いることがあります。
漢方では、酒さを体全体のバランスの乱れからくるものと考え、個々の状態に合わせてアプローチします。
◆漢方の考え方とアプローチ
漢方では、酒さの主な原因として以下のものが考えられます。
熱邪(ねつじゃ): 顔面に熱がこもることで、赤みやほてり、炎症が生じると考えます。
瘀血(おけつ): 血流が滞ることで、顔色が暗くなったり、炎症が悪化すると考えます。
気血両虚(きけつりょうきょ): 体のエネルギーや栄養が不足することで、皮膚のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなると考えます。
湿熱(しつねつ): 体内の余分な水分と熱が結びつき、炎症や膿疱を引き起こすと考えることがあります。
これらの考えに基づき、患者さんの体質や症状に合わせて漢方薬が選択されます。
〇主な漢方薬
清熱(せいねつ)作用のある漢方薬:
黄連解毒湯(おうれんげどくとう): 顔のほてり、赤みが強く、イライラしやすい方に用いられることがあります。
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう): ほてりや乾燥が強く、口渇がある方に用いられることがあります。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう): 顔面や頭部の炎症、ニキビにも用いられることがあります。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう): 比較的体力があり、炎症や化膿が見られる場合に用いられることがあります。
駆瘀血(くおけつ)作用のある漢方薬:
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん): のぼせや冷えがあり、月経不順などを伴う女性に用いられることがあります。
加味逍遥散(かみしょうようさん): ホルモンバランスの乱れや精神的な不安定さを伴う場合に用いられることがあります。
温経湯(うんけいとう): 冷えがあり、唇の乾燥などを伴う女性に用いられることがあります。
その他:
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう): 化膿性の炎症がある場合に用いられることがあります。
温清飲(うんせいいん): 皮膚の乾燥と炎症を伴う場合に用いられることがあります。
〇漢方以外の改善方法
食事:
香辛料、アルコール、熱い飲み物など、血管を拡張させる可能性のある飲食物を控える。
消化の良い食事を心がける。
便秘をしないように、食物繊維を積極的に摂取する。
生活習慣:
紫外線対策を徹底する(日焼け止め、帽子、日傘など)。
急激な温度変化を避ける。
十分な睡眠を確保し、規則正しい生活を送る。
適度な運動を心がける(ただし、激しい運動は避ける)。
ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を持つ。
スキンケア:
刺激の少ない化粧品を選ぶ。当店では、オゾナジェルクリームをお勧めすることが多いです。
洗顔は優しく行い、こすりすぎない。
保湿をしっかり行う。
その他:
室内の温度や湿度を適切に保つ。
酒さの改善には、漢方薬だけでなく、生活習慣やスキンケアの見直しも重要です。根気強く対策を続けることが大切です。
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化膿性湿疹の主な原因
細菌感染: 皮膚にできた傷や湿疹を掻き壊した部位から、黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌などの細菌が感染することで起こります。これが最も一般的な原因です。
とびひ(伝染性膿痂疹): 細菌感染によって引き起こされる皮膚の病気で、水ぶくれやかさぶたができ、周囲に広がりやすいのが特徴です。
毛包炎(毛嚢炎): 毛穴の奥にある毛包に細菌が感染して炎症が起こり、膿を持った発疹ができます。
皮膚のバリア機能の低下: アトピー性皮膚炎や乾燥肌などがあると、皮膚のバリア機能が低下し、細菌が侵入しやすくなります。
衛生状態の不良: 皮膚を清潔に保てていないと、細菌が繁殖しやすくなり、感染のリスクが高まります。
ホルモン異常やアレルギー疾患: まれに、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などのホルモン異常や、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患が背景にあることがあります。
化膿性湿疹は、かゆみを伴うことが多く、掻くことでさらに悪化したり、周囲に広がったりすることがあります。
治療には、抗菌薬の塗り薬や飲み薬が用いられます。早期に適切な治療を行うことが大切です。
まず、ご自身でできる基本的な改善方法としては、以下の点が挙げられます。
患部を清潔に保つ: 石鹸をよく泡立てて優しく洗い、シャワーで丁寧に洗い流しましょう。
掻かない: かゆみがあっても、できるだけ掻かないようにしましょう。掻くことで悪化したり、細菌感染を広げたりする可能性があります。爪を短く切っておくのも有効です。
保湿: 皮膚のバリア機能を保つために、保湿剤を使用しましょう。
刺激を避ける: 刺激の少ない衣類を選び、患部への摩擦を避けるようにしましょう。
生活習慣の見直し: 睡眠不足やストレスは免疫力を低下させる可能性があるため、規則正しい生活を心がけましょう。
化膿が見られる場合は、市販の抗菌薬配合の塗り薬を使用することも考えられます。
炎症が強い場合は、抗生物質とステロイドが配合された塗り薬もありますが、自己判断で使用せず、ご相談ください。
漢方薬についてですが、化膿性湿疹の治療に用いられる漢方薬は、体質や症状によって異なります。
一般的に用いられるものとしては、以下のようなものがあります。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう): 化膿性の皮膚疾患、急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫などに用いられます。比較的体力がある方に向いています。
排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう): 比較的体力があり、腫れて排膿しそうな、あるいは排膿し始めた化膿性の皮膚疾患に用いられます。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう): 顔面や頭部の化膿性の皮膚疾患、ニキビなどに用いられます。比較的体力がある方に向いています。
当帰飲子(とうきいんし): 体力中等度以下で、冷え症で皮膚が乾燥する方の湿疹・皮膚炎、かゆみに用いられます。
これらの漢方薬は、あくまで一例であり、個人の体質や症状に合わせた漢方薬を選ぶことが重要です。
店頭では、皮膚疾患の方には、タンポポ茶で解毒と血流改善をしてもらうことが多いです。
その他、消炎のために、シズマルを出します。
また外用として、化膿性湿疹の方には、オゾナジェルクリーム
痒みがある方には、核酸のクリームを出しています。
写真掲載を承諾してくださった患者様もショウキを中心に、漢方薬、シズマルやオゾナクリーム、核酸クリームをその時々に応じて使っていただきました。
改善のご報告が出来ること嬉しく思います。
皮膚の疾患はいろいろあります。
生活習慣の改善のお話などでお役にたてると思いますので、お困りの方は是非、早めにご相談ください。
このBlogは、門真市との境にある守口市藤田町の
ヘルシーBOX立石薬店 店主
ゆる漢方マイスターの
順々 こと 立石順子が書きました。

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漢方・健康食品を中心に取り扱っている相談薬店です。
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