リーキーガット症候群
ゆる漢方マイスターのじゅんじゅんです。
今日はリーキーガット症候群のお話。
腹部膨満感や、腹痛が続いている。下痢と便秘の症状に困っている方の中に、リーキーガット症候群の方が多くおられます。
リーキーガット症候群は、腸管壁浸漏症候群とも呼ばれ、腸の粘膜に小さな隙間が生じ、本来は体内に入らないはずの未消化の食物や細菌、毒素などが血液中に漏れ出してしまう状態を指します。

リーキーガット症候群の症状
消化器症状: 下痢、便秘、腹痛、腹部膨満感など
全身症状: 慢性疲労、アレルギー症状、皮膚疾患、関節痛、頭痛、精神神経症状など
原因
リーキーガット症候群の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与している考えられています。
食事:加工食品、グルテン、カゼイン、砂糖、アルコールの過剰摂取
ストレス:慢性的なストレスは腸内環境を悪化させ、リーキーガット症候群を誘発する可能性があります
薬剤:抗生物質、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの長期使用
感染症:腸内細菌のバランスを崩す感染症
その他:遺伝的要因、環境
漢方では、リーキーガット症候群は「脾虚(ひきょ)」、「湿熱(しつねつ)」、「瘀血(おけつ)」などの病態と関連があると考えられています。
脾虚:消化吸収機能の低下により、栄養不足や腸内環境の悪化を引き起こし、リーキーガット症候群につながる。
湿熱:体内に余分な水分や熱が停滞することで、炎症反応を促進し、リーキーガット症候群を悪化させる。
瘀血:血行不良により、腸管への栄養供給が滞り、腸管壁の修復が遅れることで、リーキーガット症候群が慢性化。
漢方的養生法
食事療法:消化の良いものを中心に、バランスの取れた食事を心がける。
刺激物、加工食品、グルテン、カゼイン、砂糖、アルコールの摂取を控える。
ストレス管理:適度な運動、リラックスできる時間を作る、睡眠をしっかりとる。
漢方薬として、
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):脾虚を改善し、消化吸収機能を高めます。
六君子湯(りっくんしとう):脾虚を改善し、食欲不振や胃もたれなどを改善します。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう):腹痛や下痢を伴う場合に用いられます。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう):湿熱を改善し、炎症を抑えます。
その他、クマイ笹エキスのササパワーGOLDの併用もおススメです。
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